著者のコラム一覧
黒岩泰株式アナリスト

フィッシング詐欺への対策は「先の先を読む」訓練だ

公開日: 更新日:

「酔っぱらったら、ドブに落ちるかもしれない」

「先読み」しながら、慎重に行動をする。

中国のボロ株を買わされた投資家も…

 そのようななか、多くの投資家が「不正アクセス」の被害に遭ってしまった。フィッシング詐欺でネット証券のID・パスワードを盗まれ、持ち株を勝手に売却、そのお金で中国のボロ株を買われたのである。

 犯人はあらかじめこの中国株を“先回り”で仕込んでおき、急騰したときに売り抜け。株価操縦によって、不正な資金を得た。

 証券会社もすぐに対策に乗り出す。怪しい中国株の売買を禁止したのである。中国株が買えなければ、この犯罪は成立しない。しかし、事態はここで終わらなかった。

 中国株が買えなければ、今度は日本株がターゲット。国内のボロ株が「不正取引関連」として急騰。もし、「先読み」さえできれば、この流れに乗れたかもしれない。

 仮に被害に遭っても、「取り返す手段はあった」というわけだ。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波