大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く
大屋根リングも入場規制
夕方にはこんな一幕があった。最終日の夜には花火が打ち上げられるため、リングに上ろうと人が殺到。リング西側のエレベーターには一時、100~150メートルほどの長蛇の列ができた。午後5時半ごろには、とうとう、万博の「目玉」であるリングへの入場規制が敷かれ、来場者は「うそやん……」と肩を落とすのだった。
大阪・関西万博の入場者数は2683万人に達したが、来場者には地域に大きな偏りがあった。近畿からの来場者が67.1%を占め、関東は16.4%、九州2.5%、東北は0.8%だった。盛り上がりに落差があったのは否めないのではないか。
最後まで混乱続きだった万博。大きな事故もなく、13日で閉幕したが、会場の跡地利用や、会場建設費の未払いなど、多くの問題を抱えている。「成功」とするのはまだ早そうだ。
(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ)
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パビリオン工事費の「未払い問題」巡り、被害者やNPO法人「労働と人権サポートセンター」が、被害実態を周知するため国会内で集会を開催。生々しい証言が相次いだ。●関連記事【もっと読む】『大阪万博“逃げ切り閉幕”を許すな! パビリオン工事費「未払い問題」に主催者ソッポの非情』で詳報している。