大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

公開日: 更新日:

大屋根リングも入場規制

 夕方にはこんな一幕があった。最終日の夜には花火が打ち上げられるため、リングに上ろうと人が殺到。リング西側のエレベーターには一時、100~150メートルほどの長蛇の列ができた。午後5時半ごろには、とうとう、万博の「目玉」であるリングへの入場規制が敷かれ、来場者は「うそやん……」と肩を落とすのだった。

 大阪・関西万博の入場者数は2683万人に達したが、来場者には地域に大きな偏りがあった。近畿からの来場者が67.1%を占め、関東は16.4%、九州2.5%、東北は0.8%だった。盛り上がりに落差があったのは否めないのではないか。

 最後まで混乱続きだった万博。大きな事故もなく、13日で閉幕したが、会場の跡地利用や、会場建設費の未払いなど、多くの問題を抱えている。「成功」とするのはまだ早そうだ。

(取材・文=橋本悠太/日刊ゲンダイ

 ◇  ◇  ◇

 パビリオン工事費の「未払い問題」巡り、被害者やNPO法人「労働と人権サポートセンター」が、被害実態を周知するため国会内で集会を開催。生々しい証言が相次いだ。●関連記事【もっと読む】『大阪万博“逃げ切り閉幕”を許すな! パビリオン工事費「未払い問題」に主催者ソッポの非情』で詳報している。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」