「水に浮くアルミチューブ」が沈まない船の素材に!? 米開発チームがヒントにした生物は…

公開日: 更新日:

 近い将来、何があっても沈没することがない船が生まれるかもしれない。

 米ロチェスター大学の研究チームは、世界で唯一、水中生活をするクモ「ミズグモ」に着想を得た新しい超撥水性設計を考案し、通常のアルミのチューブを沈まないようにする技術を開発。論文が1月27日付の科学誌「Advanced Functional Materials」に掲載され、注目を集めている。

 まずは着想となったミズグモの生態から。

 ミズグモは水中に潜水鐘(ダイビング・ベル)と呼ばれるドーム状の巣を作る。最初に水中の植物にクモの糸を張って巣の骨格を作る。体には強く水をはじく超撥水性の毛がビッシリ生えていて、水面でこの毛に空気をくっつけて、水中に潜り、巣の中でリリースする。この動作を繰り返すことで、内部に空気の入った巣、潜水鐘を作る。ミズグモは潜水鐘をベースにして空気を補給しながら、水中の生き物を狩ることができるのだ。

 同大のチュンレイ・グオ教授が率いる研究チームは、このミズグモの仕組みにヒントを得て、チューブの内側表面を特殊なレーザーで、ナノ・マイクロレベルの微細な凹凸をエッチングして超撥水性にした。するとチューブ内部の空気が水に押し出されにくく、安定して閉じ込められるようになった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 暮らしのアクセスランキング

  1. 1

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  2. 2

    教授の"高額接待"スキャンダルなど不祥事続きで…国際卓越研究大学制度から東大脱落の可能性と評価

  3. 3

    ナフサ由来の資材不足で酷暑の真夏にエアコンが使えなくなる「電気代補助」で利用促進も本末転倒

  4. 4

    “謎の風邪”感染者が急増…インフル&コロナ陰性でもツライ「症状」の正体と「流行」全国拡大の理由

  5. 5

    富士山南麓でクマ出没相次ぐ異常事態…地元自治体、サファリ、アウトドア施設が緊急対応

  1. 6

    伊藤博文らの「皇室典範」をめぐる議論では、女性天皇や女系天皇を認めることが検討されていた

  2. 7

    医学部に進学した息子のために老後破産したエリートサラリーマンの懺悔

  3. 8

    ウィッキーさんの息子は慶応大医学部卒、ハーバード大学大学院修了の超エリート! ウィッキーさんの妻が初めて明かした教育法とは?

  4. 9

    日本に冷夏もたらすはずが今年も猛暑予想…「スーパーエルニーニョ」の脅威を専門家に聞いた

  5. 10

    富山・立山で出没のクマは餌不足ではなかった! 観光名所「称名滝」の遊歩道で観光客被害

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    巨人・橋上秀樹監督代行とは何者か…原辰徳氏には干され、阿部監督が心酔した“野村ID野球”の継承者

  3. 3

    ゾンビたばこ羽月隆太郎「共犯者暴露」の大きすぎる波紋…広島・新井監督の進退問題にまで飛び火か

  4. 4

    最重鎮OB廣岡達朗氏が巨人を一刀両断「野村克也の教え子がシーズン終了まで代行なんて冗談じゃない」

  5. 5

    絶好調!巨人・阿部慎之助を支える最強あげまんグラドル小泉麻耶

  1. 6

    バレーSVリーグに現役選手から不満爆発!《ハテナがつく事ばかり》の現状招いた真犯人

  2. 7

    (1)阿部監督の暴行事件は巨人にとって“渡りに船”だったか…異様に早い「解任判断」の裏側

  3. 8

    広島羽月 お立ち台で見せた初々しい“坊主頭”の意外な理由

  4. 9

    (2)阿部監督「長女の手紙」で潮目一変…巨人が“事件矮小化”を手引きしたのか

  5. 10

    (3)巨人の次期監督は誰か…松井秀喜氏、桑田真澄氏より“現実味”帯びる原辰徳氏の4度目登板