「水に浮くアルミチューブ」が沈まない船の素材に!? 米開発チームがヒントにした生物は…

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 近い将来、何があっても沈没することがない船が生まれるかもしれない。

 米ロチェスター大学の研究チームは、世界で唯一、水中生活をするクモ「ミズグモ」に着想を得た新しい超撥水性設計を考案し、通常のアルミのチューブを沈まないようにする技術を開発。論文が1月27日付の科学誌「Advanced Functional Materials」に掲載され、注目を集めている。

 まずは着想となったミズグモの生態から。

 ミズグモは水中に潜水鐘(ダイビング・ベル)と呼ばれるドーム状の巣を作る。最初に水中の植物にクモの糸を張って巣の骨格を作る。体には強く水をはじく超撥水性の毛がビッシリ生えていて、水面でこの毛に空気をくっつけて、水中に潜り、巣の中でリリースする。この動作を繰り返すことで、内部に空気の入った巣、潜水鐘を作る。ミズグモは潜水鐘をベースにして空気を補給しながら、水中の生き物を狩ることができるのだ。

 同大のチュンレイ・グオ教授が率いる研究チームは、このミズグモの仕組みにヒントを得て、チューブの内側表面を特殊なレーザーで、ナノ・マイクロレベルの微細な凹凸をエッチングして超撥水性にした。するとチューブ内部の空気が水に押し出されにくく、安定して閉じ込められるようになった。

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