新橋「香味」は台湾の夜市を堪能させてくれること請け合い
ぶっかけ飯は行儀悪いと祖母に言われたけど…
創業して約40年。2代目の河田店主を双子の息子さんがサポートしている。今日は息子さんの山桂さんが接客している。アタシはグラスの紹興酒(700円)と魯肉飯の小(700円)と待望の肉圓(700円)を。「パクチーはのせますか?」と山桂さん。「大量にお願いします」に、うれしそうな山桂さん。まずは紹興酒と魯肉飯だ。ぐびりとひと口。そこに五香粉の効いた魯肉飯をかき込む。サイコ~! 角煮、ひき肉、皮、カシラなど4種類の煮込まれた豚肉と青菜と煮卵がタレのしみたご飯にのっかっている。たまらんでしょ。子供の頃、ぶっかけ飯は行儀悪いと祖母に言われたけど……おばあちゃん、やっぱりこれが一番うまいよ。
続いて肉圓だ。半透明の皮に甘辛のタレがかかりパクチーがのせてある。これこれ! これが食いたかったのよ。切り込みに沿って箸を入れると、中からごろりと小石のような肉が現れる。パクチーを添えて口に放り込む。しばし無言。そこに紹興酒。何も言うことも書くこともない。筆者失格の還暦男。
開高健が「筆舌に尽くしがたい、は作家失格」と言ったらしいがアタシはそんなに偉くないからいいでしょ。とにかく一度食べてみてよ。昂然とするアタシを見て笑顔の山桂さん。「お腹に余裕があれば人気の麺もぜひ」。断ろうはずがない。

















