このためだけに1時間かけて来ても損はない「鳥清大和本店」の骨付き鳥もも焼き
「こんな街にこんな酒場が残っているのか」
そう思ったら何が何でも入らないと後悔する。アタシがこういうコラムを書いていることもあるが、やはり酒飲みの本性が顔を出すからなのだろう。例えば東京から1時間くらいの通勤圏の街の、開発に取り残された一角にあるような酒場。これが面白いからだ。
今回来たのも素晴らしい芸術文化ホール「シリウス」で仕事があったから。そんな場所から5分歩くと、寂れた2階建ての建物がある。2階が「大和ミュージック劇場」。ド昭和なストリップ小屋だ。11時ごろからシニアの皆さんが入っていく。つられてアタシも……ってわけにはいかない。残念ながら仕事があるし。今回、何が何でもってお邪魔したのが、ここの1階の「鳥清」だ。
昭和27年創業。そのころから変わらぬたたずまい。破れた赤提灯に年季の入った暖簾。広い店内は左側に10人ほどのカウンター。十数脚あるテーブルは広々として居心地満点。カウンターも2人は座れるスペースに1人ゆったり占領できる。やりにくそうな偏屈オヤジがいて店員も無愛想なんだろうと思いきや、同じTシャツ姿の若い男女の店員さんたちが、明るくてきぱきと接客してる。気持ちがいい。
まずはホッピー(490円)で喉を潤す。そしていきなり名物骨付き鳥もも焼き(550円)に手羽餃子(290円)。待っている間はポテサラだ(360円)。

















