舌打ち、ため息、無表情…それ全部アウトです!「不機嫌ハラスメント」で職場の空気を壊すリスク

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 3月10日、警視庁職員が「不機嫌ハラスメント」を理由に処分されたと報じられた。部下への不機嫌な態度が職場環境を悪化させたとされ、男性はその後辞職している。

 このニュースに驚きの声があがる一方、SNSの一部では《どういう基準で判断したんだ》《上司の方が鬱になりそう》《なんでもハラスメントになる世の中》など戸惑いを覚える人も存在する。

「フキハラ」はパワハラやセクハラに比べ、まだ耳慣れない言葉だが、実は職場に蔓延する身近な問題だ。ハラスメント対策やコミュニケーション研修を手がける「株式会社宙」の栗栖佳子氏にその実態を聞いた。

■NGワードが普及した反面、態度で圧

 フキハラに該当する行為としては、舌打ち、大きなため息、目を合わせない、無表情での対応、書類を乱暴に受け取る、大きな音を立てるといったものが挙げられる。

「不機嫌ハラスメントは態度や空気感で相手に圧をかける。パワハラやセクハラと違い言葉が残らない分、指摘されても偶然だと言い訳できてしまう。それが厄介なところです。ハラスメント研修が普及したことで、NGワードは頭に入っている。だからこそ言葉の代わりに、態度で怒りを表現するようになっている面もあると思います」(栗栖佳子氏)

 問題はこれが無意識で行われるケースだ。

「今の管理職世代は、命令されて育った方が多い。部下への指示も一方的になりがちで、自分では良かれと思ってやったことが、若い世代にとってはハラスメントになってしまうことがある。そのギャップに気づいていない上司が非常に多いんです」(栗栖佳子氏)

 その結果、新人の育成担当を避ける管理職が増えているのだという。

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