抜歯ができなくなる! 麻酔薬不足で歯科医から悲鳴が…混迷するイラン情勢も追い打ち
さらに歯科業界は、医療資材の流通に脆弱性を抱えているという、特有の事情もあるようだ。千葉県保険医協会理事の石毛清雄氏はこう話す。
「もともと、医科と比べて歯科は小規模の事業者が多い。それぞれの歯科医院が抱える薬などの医療資材の在庫はそれほど多くないし、流通網自体も発達していない。いざ供給に支障が生じると、すぐに現場にシワ寄せが出てしまうのです」
こうして深刻化した麻酔薬不足は、中東情勢の悪化でさらに厳しい状況になりかねないという。
「すでに手袋など石油由来の医療資材の供給が減り、現場では在庫がなくなりつつあります。こうした影響は今後、同じく石油由来の麻酔薬容器などにも及ぶ可能性がある。イラン情勢の混乱が長期化すれば、容器とワンセットの麻酔薬不足に拍車がかかり、最悪の場合、抜歯などの治療が行えなくなってしまいます」(前出の石毛清雄氏)
しばらくは、歯を大事に磨くしかないのか。
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