新緑の季節到来でGWは登山したいけど…心得たい中高年の遭難事故が相次ぐ3つの背景

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 第二に、「装備の過信」がある。最近は高機能な登山靴やウェア、GPS機器などが普及し、環境は格段に整っている。だが、それが逆に「多少無理しても大丈夫」という心理を生みやすい。本来、装備はリスクをゼロにするものではなく、“下げる”ものに過ぎない。それでも、人は便利さに慣れるほど、自分の限界を見誤る。

 第三に、「単独行の増加」だ。定年後の趣味として登山を再開する人が増える一方で、仲間と日程を合わせるのが難しくなり、単独で山に入るケースも目立つ。単独行そのものが悪いわけではないが、トラブル時に助けを呼べない、判断を修正できないというリスクは格段に高まる。実際、遭難の発見が遅れるケースの多くは単独行だ。

 さらに見逃せないのが、「心理的な油断」である。中高年にとって登山は、“健康の証明”でもある。「まだ動ける」「まだ若い」という自己認識が、無意識のうちに無理を引き寄せる。だからこそ危ないのは、「限界を超えた瞬間」ではなく、「まだいける」と感じている最中なのだ。

 長野県山岳遭難防止対策協会が発行した「高年登山者の傾向と対策」(2015年)で、こう分析している。

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