年金はいつもらうのが正解か…“通貨の目減り”をしっかり考える
第2に、制度の持続性と、不確定な給付政策への疑念だ。
年金制度とは、いわば「適度に人が死ぬこと」を前提に組まれた精緻な綱渡りである。2030年を境に医療技術が死のスピードを追い越せば、このシステムは数学的に持続不可能となる。
さらに政府は今、「給付付き税額控除」といった新たな再分配策を模索している。こうした制度は政局次第でいかようにも書き換えられる「後出しジャンケン」に過ぎない。
制度崩壊という確実な「負け確」のゲームで、将来の増額を夢見てチップを積み上げる──これは仮に大当たりしたとしても、沈みゆく泥舟カジノではまったく意味がないのと同じだ。
国に未来を丸投げして飢えるよりも今、現金という「実弾」を回収し、自分の人生に投下する。
繰り上げ受給の減額や、制度そのものの歪みなど、通貨価値が崩れ去る未来においては誤差のようなものだ。
重要なのは制度が崩壊する前に、いかに年金を「個人の資産」へと換金し、国家というシステムから身を守るかである。
「年金? そんなのもうもらってるよ。今さら何を言ってんのアンタ。いつ死ぬか分からんじゃん」
もしかしたらこれが正解なのかもしれない。

















