著者のコラム一覧
長尾義弘ファイナンシャルプランナー、日本年金学会会員

徳島県生まれ。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)『保険の選び方大全100』(自由国民社)。年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』、『定年前後の手続きガイド』など多数。http://neo.my.coocan.jp/nagao/ X(旧Twitter):@neo_sigh

60歳で「貯蓄ゼロ」でも老後は何とかなる? 70歳で1900万円をつくる“逆転プラン”

公開日: 更新日:

「ここからが勝負」の具体例

 だから、「もう遅い」ではなく、「ここからが勝負」なんです。では、具体的な例を見てみましょう。

 夫60歳、妻も同い年。子どもは独立済み。教育費と住宅ローンのダブルパンチで、貯蓄はほぼゼロ。退職金も住宅ローン返済に消えました。まさに“スッカラカン”です。

「借金も終わったし、子どもも独立した。肩の荷は下りたよ。まあ、その代わり貯蓄もゼロだけどね。ハッハッハ……」そんな力のない笑いが聞こえてきそうです(笑)。

 でも、大丈夫です。ここからでも、十分に立て直せます。夫は60歳で定年を迎えましたが、65歳まで再雇用。給与は下がったものの、年収450万円。妻もパートで年収150万円。世帯年収は合計600万円です。

 60代になると、教育費も住宅ローンも終わり、生活費は年間400万円ほどに落ち着きます。すると、年間200万円の貯蓄が可能になります。

 65歳までの5年間で、ゼロだった貯蓄がなんと1000万円。さらに65歳以降。年金は、夫が180万円、妻が100万円。合計280万円になります。

 そして夫は、再雇用延長で70歳まで働きます。年収は300万円に下がりますが、年金と合わせると世帯収入は580万円。生活費400万円なら、年間180万円の貯蓄が可能です。すると70歳時点で、老後資金は1900万円になります。

 こう考えると、老後は「お金がないから終わり」ではありません。大切なのは、“今ある条件でどう設計するか”なんです。

  ◇  ◇  ◇

 貯蓄はどう運用する?●関連記事【こちらも読む】普通預金の「金利」は以前の300倍でも物価高時代には…貯蓄の運用の新常識…もあわせて読みたい。

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