覚えてる? 約10年前に始まった「プレミアムフライデー」…午後3時退社を掲げた“プレ金”はなぜ消えた
なぜここまでプレミアムフライデーに力を入れたのだろうか。当時、静岡市商業労政課でこの事業を担当していた渡邊伸樹さん(現在は総務課)は、こう話す。
「静岡市だけでなく、商工会議所などと協議会をつくっていましたが、リーダーだった市長や商工会議所の会頭が非常に前向きで、みんなが一致団結できたことが大きかったと思います。経産省は『消費喚起』をメインにしていましたが、静岡市はそれよりも『働き方改革』を前面に打ち出していました。そのため、官民が連携しやすかったのではないでしょうか」
しかし、それから年月が過ぎ、プレミアムフライデーの名前を耳にする機会は少なくなった。
「取り組み自体はコロナ前の2020年初頭までは続けていました。しかし、最初のインパクトが強すぎたため、だんだん印象が薄れていったのだと思います。最初はテレビや新聞に取り上げられる機会も多かったのですが、そうした機会も徐々に減っていきました」(渡邊伸樹さん)
その後、2020年には新型コロナの感染拡大によって、そもそもの働き方そのものを見直さなければならなくなり、静岡市のプレミアムフライデーの取り組みも事実上の休止状態となった。そして2022年に静岡市の協議会は解散し、翌2023年には経済産業省の特設サイトも閉鎖された。

















