熊本地震「イオンモール爆発」すぐそばの薬局で何が起きた? 停電で電子カルテ停止、命をつないだ“お薬手帳”
頼れるのは「お薬手帳」という原点
今回の経験で最も強く感じたのは、お薬手帳の大切さだと佐藤氏は言う。
「患者さんご自身も、私たちも、何を服用されているかがわからなければ、診察を受けても薬の出しようがありません。お薬手帳があれば、医師がそのまま処方すればよいだけで、時間もかかりません。薬剤師というと薬を渡すだけの存在と思われがちですが、災害時には、患者さんの命をつなぐライフラインになるのだと、あらためて感じました」
■今日からできる備えとは
薬そのものはあっても、患者のもとに届けられない──。そうした事態を防ぐために、佐藤氏は「特別な準備は必要ない」と話す。
「紙のお薬手帳を持ち歩く、薬袋をスマホで撮っておく。それだけでも、いざという時の安心材料になります。ストックの仕方や、かかりつけ薬局を持つことの意味など、家庭でできる工夫はまだいくつもあります」
災害時に頼れる薬局は、平時から頼れる薬局──。日頃からの備えと信頼関係こそが、非常時の安心につながる。
(取材・文=いからしひろき/きいてかく合同会社)
※より詳細な記事は8月29日(土)、9月5日(土)発売の日刊ゲンダイ週末特別版「大人の寺子屋」に掲載します。
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