天皇がいなければ総理大臣も決められない? 皇族数の減少が招きかねない日本の重大問題
たしかにそれは内閣の助言と承認にもとづいて行われることで、天皇が勝手に行うものではない。けれども、天皇以外に国事行為は行えないもしも天皇が成年に達していない、あるいは重篤な病に陥った場合には、「摂政」がおかれる。
摂政になるのは、皇太子のように次に天皇に即位する皇族だが、それも不在なら、親王や王になる。さらに皇后や皇太后、内親王や女王でも摂政に就任できる点で、男系男子に限定する皇位の継承とは異なっている。
摂政は古代からあり、最初は聖徳太子であった。近代になっても、大正天皇の病状が悪化したときには、後の昭和天皇が摂政をつとめている。
ただ、摂政には皇族しかなれない。これは、今後予想されることだが、皇族の数が極端に減少すると、摂政に就任できる人材がいなくなることもあり得る。
もしも天皇が不在、摂政の成り手もいないとなれば、その途端、日本国はまったく機能しなくなる。なにしろ、国事行為を担える人物が存在しなくなるからである。
国事行為が行われなければ、内閣総理大臣も任命できなければ、国会も開けない。そうした緊急事態に対処するために法律を作ろうとしても、それができない。国事行為を皇族以外が担う体制を作ろうにも、憲法を改正できないので、それもかなわない。

















