定年後の健康保険0円に“秘策” 扶養入りという第4の選択肢
小泉政権時の「年金100年安心プラン」は一体どこへ消えてしまったのだろう。当時の試算では1961年度生まれ男性の将来受け取る標準年金額は32万円。それが今や20万円台すら風前のともしびで、70歳支給開始まで検討されている。国は信用できない。庶民は国を上回る賢い立ち回りを考えたい。
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定年退職する際、妻が健康で子が独立していれば、サラリーマン人生はまずまずだったと思っていいだろう。
ただ、年金の条件はどんどん悪くなるばかり。無駄な出費は極力抑えたい。サラリーマンが会社を定年退職した場合、健康保険については3つの選択肢がある。
1つ目は、「再就職」したケース。嘱託として社員の4分の3以上勤務する場合も引き続き会社の保険に加入できる。
2つ目は、「国民健康保険」(75歳以上は後期高齢者医療制度)に切り替えるケース。収入によって保険料に差異はあるが、年金生活者なら月額1万5000円弱が目安になる。