木原大臣が露呈したポンコツぶり 防衛省・自衛隊の隠蔽体質に他人事…答弁も屁理屈ズラズラ

公開日: 更新日:

■事実関係はダンマリ

 別の問題でも、木原大臣はポンコツぶりを遺憾なく発揮。海自潜水艦の隊員が川崎重工から金品などを不正に受け取っていた疑惑だ。

 防衛省は今年4月、不正疑惑について川崎重工から報告を受け、海上幕僚監部に一般事故調査委員会を立ち上げると同時に、防衛装備庁において臨時調査を実施。さらに今月5日、木原大臣が大臣権限に基づき特別防衛監察を指示した。

 防衛省が事案を把握してから約4カ月、特別防衛監察から3週間以上が経過したものの、閉会中審査で事実関係は明らかにされなかった。防衛省は「調査中であり予断をもってお答えできない」(人事教育局長)の一点張り。木原大臣に至っては、「報告は受けていない」「重大事案があれば報告があると思う」などとノラリクラリ。この期に及んでもまるで他人事で、悪びれない「報告待ち」の姿勢は一貫している。

 木原大臣は監察の進捗状況を踏まえて中間報告の公表を検討する方針だが、肝心の公表時期については「臨時国会が閉じた後、年末がメドではないか」(防衛省関係者)とささやかれている。嵐が過ぎた後にコッソリ公表なんて薄汚い魂胆が垣間見える。

  ◇  ◇  ◇

●関連記事『【もっと読む】防衛省が218人の処分公表も木原大臣「綱紀粛正」どの口が? 自民裏金事件また蒸し返される』では、処分対象となった事案なども詳しく報じている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒