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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

10月は3000品目前後が値上げ、日本経済には強弱材料が混在…総選挙は需要を喚起するのか

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 一方、10月1日から、全国の郵便局で値上げが実施された。通常ハガキは63円から85円に変わった。定形外郵便物、レターパック、速達なども数十%値上がり。今後は、佐川急便などの宅配便も、人件費の高騰で値上げが波及するだろう。

 厚生労働省の毎月勤労統計調査の7月分(速報)では、現金給与総額は前年同月比3.6%増と高い伸び。基本給など所定内給与は2.7%増の26万5093円で1992年11月以来、約32年ぶりの大きな伸びだった。さらに賞与を含む「特別に支払われた給与」が同6.2%増の11万8807円で全体を押し上げた。

 27日投開票の衆院選の選挙運動が活発化で特需が生まれ、消費需要を喚起するだろうか。

 そのような情勢下、平日の17時25分なのに都心から郊外に向かう電車内は、疲れた不景気面で無心にスマホを見る老若男女で混雑している。わが国は、日銀が利上げするほど好景気なのだろうか。10月の個人消費に強弱材料が絡み合っている。

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