タワマン「空き部屋」課税は全国に拡大するのか? 神戸市が導入検討で賛否両論飛び交う

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 裕福さの象徴には、欠点も少なくないようだ。

 神戸市がタワーマンションの「空き部屋」所有者に対し課税する案を検討している。「空き部屋」は投資目的が多い。市によると、タワマンのみを対象にした税を導入すれば、全国の自治体で初めてとみられるという。

 市の有識者会議が8日に提言した報告書では、投資目的などの所有が増えると価格が高止まりして適正価格での取得ができないことや、「空き部屋」が増えると修繕や解体の合意形成が難しくなり、廃虚化する懸念があると指摘。市内に64棟あるタワマンでは、高層階ほど住民登録のない部屋の割合が高く、40階以上では33.7%に上るという。

 有識者会議は今後、住民の高齢に伴う課題などを加筆した最終的な報告書を、2月上旬に公表するとしている。

 最近では、東京都を中心に不動産投資は苛烈さを極めている。東京オリンピックの選手村を改修したマンション群「晴海フラッグ」は、3割以上の部屋で居住実態が確認できないと、昨年6月にNHKが報じた。ほかにも、タワマンをはじめとする都内の高級集合住宅を、海外富裕層が格好の投資の対象として購入するケースが多く見られている。

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