石破首相の経団連夏季フォーラムでの延々たる続投支持懇請に呆れた財界人たち

公開日: 更新日:

 それで財界人たちはうなずいたのか?

 そんなはずはないだろう。いくら政治の世界に詳しくなくても、石破政権がもう長くないという情報くらい、入手しているよ。

 もちろんだ。ほとんどの財界人は、首相の「続投支持」を懇請するような「演説」に、無表情で聴くか下を向いて苦笑いだったらしい。まあ、中には首相を擁護するような感想を口にした「政治音痴」も、ちょっとはいたようだがね。

 経団連の筒井義信会長は参議院選直後のコメントでも、与党の大敗を「厳しい民意の表れ」と指摘し、経済同友会の新浪剛史代表幹事も石破政権の経済政策の不十分さを批判した。それが、財界人の主流だな。

 このところ、かつてのように政権へも厳しい評価を下す骨のある財界人がいなくなっていたが、ようやく財界らしさが復活するかもしれない。

 石破首相が、その復活への第一歩になったとすれば、延々たる「演説」も意味があったということか。 

構成=竜孝裕(ジャーナリスト)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋