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中西文行「ロータス投資研究所」代表

法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。

“予想できない男”米トランプ大統領がまたも世界経済をかき回す

公開日: 更新日:

 9月の米中貿易協議の結果、11月10日まで停止中の関税措置に関しては、ベッセント米財務長官は、次回の米中閣僚級貿易協議を11月にドイツのフランクフルトで開くことを明らかにしていたから、まさに激震、米中対立激化であり、米株は暴落した。

■サナエノミクスも雲散

 国内では、高市早苗自民党新総裁の「サナエノミクス」が公明党の連立解消で霧散、臨時国会で高市氏が首相に指名されるかどうかも不透明となっている。

 9月23日、パウエルFRB議長は「株価は割高」と述べていた。2013年にノーベル経済学賞を受賞したエール大学のロバート・シラー教授は、バブルの発生・崩壊の過程では「物語」が作用しているとした。現在に当てはめれば、連日、史上最高値を更新した日米株式市場、その「物語」は生成AIである。生成AI物語が流布し、経済を刺激、株価を押し上げたが、米中再対立により「物語」が終焉、株価が崩壊へ向かう公算がある。

「木を見て森を見ず」。「木」(個別株)はそれぞれだが、森に当たる世界の先行きは楽観できないだろう。

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