住宅ローン診断カンパニー 前田一人社長(1)5歳で気づいた「お金」という現実

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 キーエンスに入社し1000万円を超える年収を得ながらも、前田は満たされなかった。顕微鏡の販売という商材に興味を持てず、「給料をもらうため」と割り切って働いた4年間。その後、ネット証券での株式投資で500万円を失ったことが転機となった。

「金融リテラシーが低いと、人生損をすると痛感しました」

 失敗をバネに独学で金融を学び始めた。日経新聞と日経金融新聞を毎日読み、気づいたことをノートに書き起こし、記事をスクラップして知識を蓄えていった。やがて「金融って面白い」と気づき、銀行への転職を決意する。

 銀行では、理想と現実のギャップに直面した。リテール営業として投資信託や住宅ローンを扱う中で、顧客の利益よりも会社の利益が優先される場面を何度も目の当たりにした。情報を持たない消費者が損をする──そんな現実が、心に引っかかり続けた。

 決定的な出来事が起きたのは、30歳の頃だった。実家から「ローンが返済できなくなるかもしれない」という連絡が入った。契約書を確認すると、金利4%という高い条件で無理な借り入れをしていたことが判明した。前田が交渉して何とか事なきを得たが、この経験が彼の人生観を変えることになる。

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