イオンがドラッグストア大手「アオキHD」への取締役派遣を中止 アオキ株保有継続で対立激化
■ウエルシアとツルハの経営統合が発端
両社の確執が最初に表面化したのは24年2月、業界最大手のウエルシアと2位のツルハの経営統合が発端だった。この統合劇の鍵を握っていたのは、香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントだった。
オアシスを創業したセス・フィッシャー最高投資責任者は、23年6月にツルハの創業家による企業支配を問題視し、鶴羽順社長の父・鶴羽樹氏が就く取締役会長職の廃止や、社外取締役候補5人の選任などを要求。さらに同年7月に、同じく同族経営会社であるアオキHDの株式を大量保有し、社長の青木宏憲氏と、その弟である副社長の孝憲氏の退任を求めた。オアシス側の提案はいずれも株主総会で否決されたが、このときツルハの窮地を救ったのが、1995年から業務提携関係にあり、同社の株を13.6%保有する筆頭株主のイオンだった。24年に入り、イオンはオアシスが保有していた12.8%のツルハ株を取得し、持ち分法適用会社化し、ウエルシアとの統合を決めた。
さらに「イオンはオアシスが保有するアオキHD株を買い取る形で傘下に収める動きを見せた。しかし、アオキの創業家一族の抵抗は激しく、頓挫した経緯がある」(大手証券幹部)という。


















