植田日銀シルバーウイーク前の「円高誘導」は大失敗…もはや為替介入はできない
市場からは見透かされ…
経済評論家の斎藤満氏はこう言う。
「レートチェックはしたが、『どうせ政府日銀は、効果的な為替介入できない』と、市場から見透かされたということです。為替介入は、単独では効果が小さい。日銀は春に単独で為替介入しましたが、効果はつづきませんでした。かといって、アメリカが再び協調介入してくれる状況ではありません。それに為替介入はやりづらくなっています。これまでは、米国債を売却してドルを手に入れ、そのドルを売って円に替えていた。しかし、米国債の売却をアメリカから事実上、禁じられ、為替介入する時は、アメリカから利息つきでドルを借りなければならなくなった。為替介入はコストがかかるようになっています」
為替介入が難しいとなると、この先、為替はどうなるのか。再び1ドル=160円台まで「円安」が進んでしまうのか。
「円安にブレーキをかけ、円高にするためには、高市政権が『リフレ政策』をやめることです。アメリカのベッセント財務長官も『リフレ政策をやめるべきだ』と日本に注文をつけている。具体的には、日銀が利上げし、高市政権が積極財政を捨て去ることです。しかし、いずれも難しいでしょう。日銀は年内に再度、政策金利を0.25%幅引き上げる可能性がありますが、その程度の利上げは、市場は織り込み済みです。もっと大胆にやらないと円高にはならないでしょう。高市首相が看板政策の『積極財政』を下ろすとも思えない。このままでは、いずれ1ドル=160円まで円安が進んでしまいかねません」(斎藤満氏)
円安が是正されなければ、庶民を苦しめる物価高も収束しない。もはや、アメリカが「円高にしろ」と高市政権に命じるくらいしか、円安是正策はないのではないか。
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