経団連80周年行事で見えたのは「AIが及ぼす危機」への日本経済界の対策の遅れ
官 連日、企業などからの個人情報の漏洩が発表されているのに、危機意識はないのか?
財 いや、それはある。先日、米国のAI企業がインターネットにつながるスマート家電へAIが侵入し、増殖して乗っ取ってしまう可能性を発表した。これを聞いて、データの流出だけでなくモノづくりなどもマヒする懸念が指摘されている。
政 でも、個々の企業でやれる対策には限界があるだろう?
財 その通りだ。経団連の創立80周年のパーティーでも話題になって、「経済界を挙げて対策を考えないといけない」という声もあった。
官 AI企業の開発陣から「安全対策が軽視されている」と批判して退職するケースが続いている。AIの在り方から考えないと、人間が危険ではないか?
財 そう思う。AIの肯定的な面だけを見ている経済人が、まだ多い。経団連の筒井会長はビジョンとは別に、こういう緊急課題にも取り組むべきだ。
(構成=竜孝裕/ジャーナリスト)



















