価格維持を貫く「サイゼリヤ」までついに…値上げ続く外食産業はもう限界
てんや、王将、CoCo壱番屋は「客離れ」
日本フードサービス協会によると、20年以降、外食全体では年3%を上回るペースで客単価が上昇した。各年の数値を累計すると、25年の客単価は19年比で29%増えた。今年8月単体の数値は前年比2.3%増だった。一方で客数は22年以降、前年比増で推移しており、25年まで「客離れ」は起きなかった。
「各社は値上げ直後の影響を分析しながら少しずつ値上げを進めてきた。賃上げで消費者の収入も増えたため、外食の値上げも受け入れられた。しかし節約志向の高まりにより、比較的高単価のチェーンでは客離れが進みつつある」(前出の外食関係者)
天丼の「てんや」は、今年上半期の既存店客数が前年比で4.1%減少し、7~9月も前年比減を記録した。「餃子の王将」も同様に26年度上半期の客数は1.9%のマイナスに。カレーの「CoCo壱番屋」は、客単価が1200円を超えた24年度下期以降、客数の前年割れがつづいている。
人件費や賃料、原材料費の上昇は収まりそうになく、価格維持を貫くサイゼリヤでさえ値上げせざるを得ない状況だ。だが、更なる値上げがつづけば、外食の客離れが深刻化するかもしれない。
(山口伸/ライター)
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