情報漏洩も芸能人の結婚発表も狙いは同じ 元博報堂のPRプランナーが解説する被害企業と芸能事務所の広報戦略
それゆえ、「より目立っている企業がいるから今こそやるチャーンス!」と考えてしまうのだ。そうと決まれば、まず経過報告と謝罪のプレスリリースを出す。そのうえで、新聞の社会面の下段に謝罪広告を出す。これで社会が忘れてくれることを待つ。この流れがネガティブ情報の広報上、非常に重要な手順なのである。「情報漏洩を含む企業の不祥事報道が相次ぐ理由」はそのためだ。
■芸能人の結婚・離婚の発表は毎年12月28日ごろに集中する
実は、この広報のテクニックは、芸能人の結婚や離婚にも共通する。たとえば毎年12月28日ぐらいになると、芸能人の結婚や離婚が所属事務所から発表されることがよくある。なぜそのタイミングかというと、年末年始はメディアも記者が少なく、そのネタに人員を動員しにくいからだ。
結婚を通常期に発表すれば、取材陣が殺到し面倒なことになるが、年末なら多くの記者も情報番組スタッフも休みに入っている。限られた人員は紅白歌合戦やら箱根駅伝なども毎年恒例のイベントをカバーするほかは、突発的なニュースに対応する当番くらい。各社ともそんな陣容では、結婚・離婚まで追加で取材できない。かくして芸能事務所は年末年始に結婚・離婚をリリースすることで、余計な取材を避けようとするのである。


















