膨らむ費用、スポンサー減少も…岐路に立たされる冬季五輪
ロシアのプーチン大統領が威信をかけて開催にこぎつけたソチ五輪。今大会は強引な用地買収や競技施設の建設費用、交通インフラ整備がかさみ、開催費用は約1兆7000億ルーブル(約5兆円)に膨れ上がった。夏季五輪と比べて競技数、参加選手数とも少ないにもかかわらず、5兆円の開催費用は夏も合わせて史上最高額だ。
冬季競技の施設を建設する際には山を切リ崩すなど、環境破壊を招く。莫大な開催費用の負担に地元住民が難色を示し、18年韓国・平昌大会後、22年の開催に名乗りを上げる都市は皆無。これまでスイス・サンモリッツ、スウェーデン・ストックホルムが開催都市への立候補を検討したが、費用を捻出できないため断念。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長の母国であるドイツでさえ、ミュンヘンなど複数の都市が手を挙げながらも住民投票によって否決された。
冬季五輪には欧州を発祥とする競技が多数を占め、スキーやスケート、アイスホッケーを国技とする国は少なくない。冬季競技の本場である欧州諸国の住民でさえ、五輪開催には冷ややかだ。


















