遼ひさびさ国内ツアーVも「松山英樹との差は歴然」と専門家

公開日: 更新日:

■いまだにスイングに迷い

 石川の父親である勝美氏は、月刊文藝春秋5月号で「アイアンやパッティングは松山君のほうが上でしょう。アプローチはいい勝負だと思います。ドライバーはもしかしたら遼のほうが上かもしれない。(中略)スイングプレーン(肩からボールにかけてつくる仮想の一枚の面)は松山君のほうが若干上でしょうね。(中略)それに対し、遼はスイングプレーンがバラバラ」と、語っているが……。

「石川が勝てたのは、距離が短い国内トーナメントだからです」と、ゴルフジャーナリストの菅野徳雄氏がこう続ける。

「石川は米ツアーでは距離が出ないのに、無理して飛ばそうとするから、正確さ、安定性を欠くのです。となると、なおさらショットを徹底的に磨くしかありません。しかし、いまだにスイングに迷いがあります。狂いのない、自分のスイングが身についていない。行き当たりばったりというか、あっちを変え、こっちを変えの繰り返しです。しかも他人のスイングを見てその一部だけ取り入れたりする。それではダメ。スイングには一連の動き、流れがあるからです。試行錯誤を重ねたところで、頂点までのきちんとしたレールが敷かれていないのですから、何も変わりません。コース設定がやさしく、選手のレベルも低い国内では、ハマればこの試合のようにスコアを伸ばせたり、ごまかしもききますが、距離も設定もタフな米ツアーではそうはいきません。予選落ちが多いのも、初日から計算できる、安定したゴルフができていないからです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異