やくみつる氏 鶴竜の“変化”怒らぬ協会に「横綱像歪む」と苦言

公開日: 更新日:

「相撲協会が海外にも門戸を開いている以上、外国人力士隆盛を日本人横綱待望論の観点で語るのは嫌いでした。でも、さすがに今回は頭にきています」

 こう話すのは、元相撲協会外部委員で、好角家として知られる漫画家のやくみつる氏だ。

 20日の大相撲九州場所12日目、横綱鶴竜(29)が大関豪栄道に立ち合い変化で勝利。勝つことに徹したとはいえ、横綱らしくない姑息な手段に、館内からも「横綱だろ!」と非難の声が飛び交った。

「鶴竜は違うとは思っていましたが、20日の一番を見て、まだこんなものか、と。お年寄りだけでなく、日本人は力士に、特に横綱には尊崇の念を抱きたいんです。白鵬(29)あたりはそれをわかって如才なく振る舞ってはいますが、懸賞金を受け取るしぐさなどに本質が見えてしまう。確かに輪島(元横綱)もよく変化していましたが、それでも日本人なら横綱のありようというものは肌でわかる。外国人力士はいくらそうしたことを努力して学んでも、結局は日本に稼ぎに来ているんだな、ということが見えてしまう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「餅」で尿意ストップ! 映画の途中にトイレで席を立ちたくないなら

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  1. 6

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 7

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 8

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  4. 9

    自民にまた「政治とカネ」問題!太田房江氏に選挙買収疑惑、参院選公認めぐり大阪でグチャグチャ泥仕合

  5. 10

    イケイケ国民民主党に陰り? 埼玉・和光市議補選は玉木代表が応援も公認候補まさかの敗北