元G戦士も揃った DeNA中畑監督は“妬み力”で巨人に挑む

公開日: 更新日:

 中畑監督は以前、本紙のインタビューに「巨人への対抗心? 妬み! ハッキリ言って妬み! あの戦力なら誰が監督でも勝てる? それ言っちゃうとタッちゃん(原監督)がかわいそう。もう妬み! ハハハ」と笑いながらも答えている。

 開幕カードで激突する両球団。昨18日の最初で最後のオープン戦では、さっそく中畑監督が原監督に痛打を食らわせてみせた。4点を先制されたDeNAは三回に巨人をクビになった4番のロペスが3ランを放って反撃開始。七回の井手の3ランで逆転した。投手陣は四回以降、巨人打線を3安打無失点。2番手の東野にオープン戦初白星のオマケまでついたのだから、中畑監督はしてやったりだったろう。

「ロペスがいけるという雰囲気をつくってくれた。(古巣相手で)相当な意識があったと思う」とニンマリした指揮官は「うちには良いで~(井手)とかいい選手がいっぱいいるから」といつにも増してご機嫌だった。

 今季もその戦力から、セは巨人を中心に優勝争いが展開されるとの見方が大半とはいえ、故障者が続出するなど決して万全ではない。終わってみれば2位阪神に7ゲーム差をつけた昨季の優勝だって、21の貯金のうち中日戦と交流戦でつくったそれぞれ8ずつの勝ち越しがものをいった。

 昨年のCSで4タテを食らわせた阪神、黒田の復帰で意気上がる広島が巨人のライバルになるといわれているが、最も侮れないのは「妬みの集大成」を迎える中畑DeNAになりそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」