無死満塁でも動じず粘って白星 日ハム大谷が持つ“不動心”

公開日: 更新日:

 右ふくらはぎがつって5回3分の2で降板したとはいえ、07年のダルビッシュ超えとなる高卒3年目の開幕投手として白星を挙げたのが日本ハム大谷翔平(20)だ。

 試合後の本人が「開幕戦で緊張した。最初はどうしようもないピッチングだった」と振り返ったように、序盤、制球が定まらない。二回、2連続四球と野選で無死満塁のピンチを招き、犠飛で先制を許した。

 が、そこから粘った。中盤にかけて最速159キロのストレートが決まるようになり、打たれた安打は3本。うち2本は右足に変調を来した六回に許したものだった。

 キャンプ中、開幕投手に指名されながら、オープン戦は終盤2試合続けて大乱調。大役を目前にしてフツーの若手なら慌てるし、あたふたするところだ。大谷はしかし、「去年より技術をステップアップさせる過程で多少、ズレがあるだけ。フォームを直す作業はしない」とまるで動じなかった。

「フォームはいじらないという言葉を聞いて、首脳陣は安心したそうです」

 と、OBのひとりがこう続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑