<第25回>「有名人になる」と思われていた

公開日: 更新日:
取材を受ける大谷(C)日刊ゲンダイ

 水色の表紙の卒業文集。大谷がいた水沢南中学校3年7組の扉には、3つのアンケート結果が掲載されている。その中のひとつ「将来有名人になりそうな人」で、大谷は1位に選ばれた。

 中学時代の大谷は知る人ぞ知る存在だった。クラブ活動で籍は野球部にあったとはいえ、あくまでシニア優先。野球部の試合には出なかった。所属した一関シニアにしても人数自体が少なかったし、全国大会に出たわけでもない。

 まして学校では自分から野球を話題にしたことはない。それでも同級生には有名人になると思われていた。

「自分は体操部で表彰されることがあったんですけど、大谷は表彰されるとか、まずありませんでしたからね。だから周りも、大谷の野球のスゴさとか、知らなかったと思うんです。自分も最初は知りませんでしたから。ニュースとかになっていたわけじゃありませんし」

 こう言うのは、アンケートで2位だった渡邊洸大。当時、体操部に所属、岩手県大会で優勝して東北大会へ。個人総合で5位に入り、全国大会にも出場した。現在は都内で大学生活を送る渡邊がこう言った。

「体操は6種目ある。全部に入賞すると、体育館の全校集会で一つ一つの賞状が手渡されるんです。自分の表彰式はメチャ長いので、座ってるみんなから『おまえ、なげーよ』とかよく言われてた。大谷は 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り642文字/全文1,208文字)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  2. 2

    佐々木麟太郎「スタンフォード大残留」ならどうなる? 選択次第では今秋ドラフトで争奪戦へ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「気持ち悪い」…クセバレに加え「直球の脆さ」「勝負弱さ」まで露呈

  4. 4

    ドジャース大谷の登板延期で“割を食う”佐々木朗希…中5日連発に指揮官「デメリットない」の欺瞞

  5. 5

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  1. 6

    中村晃は引退会見で「幼稚」と…長谷川勇也、松田宣浩、和田毅が呈していたソフトB若手への苦言

  2. 7

    日本ハム二軍施設なぜ移転? 鎌ヶ谷から恵庭へ…栗山英樹CBOの要求を呑んだ本当の理由

  3. 8

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し

  4. 9

    巨人・松本剛の完全復調を手助けした“兄貴分コーチ”の名前 ナイター前の午前中に秘かに打ち込み特訓

  5. 10

    ソフトB関係者を“メロつかせた”佐々木麟太郎の褒め殺し…「ウチで決まりと思っちゃう」のノロケ声も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐藤二朗vs橋本愛騒動が直撃! フジドラマ“出たくない俳優”&“見たくない視聴者”の二重苦

  2. 2

    趣里が7月期テレ朝ドラマで出産後初主演 続く水谷家との「蜜月」で三山凌輝にも復活説

  3. 3

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  4. 4

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  5. 5

    “キムタク効果”見込んだ吉野家の戦略は残念な結果に…ファンの間に沸き起こる「藤田ニコル復帰待望論」

  1. 6

    佐藤二朗騒動の余波!「福田組」の長澤まさみへの“ハラスメント”舞台挨拶の悪ノリ動画が再注目…女性視聴者は嫌悪

  2. 7

    ソフトバンク「佐々木麟太郎シフト」着々…同ポジションの中村晃引退、山川穂高二軍塩漬けが伏線

  3. 8

    「夫婦別姓刑事」とフジテレビの時代錯誤…“看板に偽りあり”のタイトルと「超・年の差婚」設定への嫌悪感

  4. 9

    萩本欽一〈25〉「車椅子でも絶対に明治座に出す」脳梗塞で左半身麻痺の坂上二郎さんを奮い立たせたひと言

  5. 10

    維新また猿芝居…国会空転トップ会談で定数削減法案に“白旗”も「今時点で取り下げない」と強がるワケ