早くも続投報道 阪神・和田監督がフロントに評価される理由

公開日: 更新日:

 球団創設80年の阪神で、過去に最も長期にわたって監督を務めたのは中村勝広現GMだ。

 90~95年の実質6年間、成績は6、6、2、4、4、6位とまったくふるわなかった。当時の久万オーナーは「采配はスカタンやな」と、その手腕をコキおろしながら、しかし、「調整能力がある」と言った。

 阪神には当時、OBやフロントや現場にひと癖もふた癖もある人たちがいた。いつまでも「ダメ虎」のままじゃアカンやろと、ときに少数派が声を上げた。あるときは球団幹部を通じて、あるときは久万オーナーに直接だ。

 親会社の阪神電鉄はそもそも安全第一、冒険を嫌う企業といわれる。オーナーをはじめとする電鉄上層部や球団幹部にとって、現状にあれこれクチを挟む人たちは煙たいことこの上ない。

 中村監督はそういった周辺の雑音に目くじらを立てず、うまくさばきながら指揮を執った。親会社やフロントの意向に決して逆らわず内部に波風を立てない指揮官だった点が評価された。

 そんな中村監督をだれよりも慕っていたのが当時、暗黒時代のチームの主力を担った和田豊監督だった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 5

    菊乃井・村田吉弘さんが日本食の高級化に苦言…「予約が取れない店がもてはやされるのはおかしい」

  1. 6

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

  2. 7

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  3. 8

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  4. 9

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  5. 10

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」