優勝戦線に残留も…稀勢の里「初V」に相撲ファンは半信半疑
「体格だけならば歴代横綱と比べて遜色ない。左四つは白鵬すら恐れるほどです。問題はアタマ。相撲は相手あってのものだとどこまで理解しているのか……。ハマれば強いということは、言い換えれば自分勝手な相撲を取っているだけ。立ち合いが合わなかった時や想定外の攻めには極端にもろい。さらに重圧にも弱く、ここぞという取組では消極的な相撲になりがちです。体格を生かした寄りや投げは強いものの、それを耐えられた時の二の矢、三の矢がない。結局、体格頼みの強引な相撲になってしまう」
稀勢の里が優勝すれば、日本出身力士の賜杯は06年の栃東(現玉ノ井親方)以来、9年ぶり。多くの好角家はその瞬間を待ち望んでいるが、本気で「やってくれる」と信じている者はおそらく皆無だ。