<第4回>「助っ人」にならなかった外国人打者

公開日: 更新日:

 チームが苦しい時に助けてくれるのが外国人選手である。だから「助っ人」というのだが、今季の野手は全滅だった。

 在籍した4選手のうち、アンダーソンは打率.252、カステヤーノスは.100、セペダに至っては21打数無安打で.000。中でもチームを混乱させたのが、4月終盤に総額1億4000万円で入団したホアン・フランシスコ(28)である。

 ドミニカ共和国出身で188センチ、111キロ。明らかにオーバーウエートだった。それでも球団関係者はこう言って胸を張った。

「3年も追ったんです。とにかく飛ぶ。途中加入であれ以上の選手なんていない。守備はうまくないけど普通レベル。とにかく打てばいいんです」

 デビュー早々、懸念された守備で投手陣の足を引っ張ると、自慢の打撃も5試合で11三振を含む、18打数3安打、打率・167。たった数試合で投手陣からブーイングが出たこともあり、あっという間に二軍落ちとなった。ドミニカ人選手が在籍する球団関係者が言った。

「フランシスコは前から知っていた。当たればどこまでも飛んでいくパワーが長所。でも、慢性的にヒザを痛めていて治療を続けていた。守備はうまくないけど、もっとまずいのは練習嫌いという点。年俸が高すぎたこともあって日本には合わないと判断した」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然