“資金力=順位”がはっきり プロ野球「年俸調査」の興ざめ

公開日: 更新日:

 25日、日本プロ野球選手会が、同会に加入する支配下選手の平均年俸調査結果を発表。ソフトバンクが6960万円で80年の調査開始以来、初のトップに立った。

 4年連続で1位だった巨人が5787万円で2位に陥落し、以下は3949万円の阪神、3752万円のオリックス、3495万円のヤクルト、3278万円の日本ハム……と続くのだが、このランキングは昨年の順位とほぼ比例する。 結局、金持ちが勝つ、という構図である。

 先に記した平均年俸上位6球団で、昨季Bクラスに沈んだのはオリックス(5位)だけ。逆に平均年俸額7位以下となった西武ロッテ広島楽天中日、DeNAの下位6球団でAクラス入りを果たしたのはロッテ(3位)のみなのだ。

 年俸ランキングで5年連続最下位のDeNAにいたっては、シーズン成績もほとんどそのまま5位2回、最下位3回となっている。

 米メジャーでは昨年、年俸総額17位のロイヤルズがワールドシリーズを制覇した。ドラフトの完全ウエーバー制、ルール5ドラフト制(マイナーの若手を指名)や贅沢税などの分配金があり、資金力のない球団でも勝てる可能性を広げている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」