セで初適用「コリジョンルール」 守備陣からは困惑の声

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「あれがセーフなら野球にならない」(某選手)

 セで初の「コリジョンルール」が適用された11日の阪神巨人戦。三回に阪神捕手の原口が本塁で走者小林をタッチし、一度はアウトとジャッジされたが、ビデオ判定の結果、捕球前から走路に入っていたとして、セーフに覆った。

 怒りが収まらない阪神は12日にNPBに意見書を提出。セの杵渕統括は適切な判断だったことを強調した。

 しかし、問題の映像や写真を見た各球団の選手、首脳陣からはブーイングの嵐だった。

 今季のプロ野球は大きく変わった。ルール導入が決まった当初からいわれていたように、セ・パともに得点数は昨年より大幅に増加している(セが1試合平均で約+0.59点。パが約+0.2点=12日現在)。

 中でも損害を被っているのは投手だ。ヤクルトのある投手は「自分たちが圧倒的に不利」と、嘆き節でこう言った。

「僅差で得点圏に走者がいると、得点を防ごうと内外野が前進守備を敷くパターンが増えた。打球が外野の頭を越えて長打になるのが嫌だから、低めでゴロやポップフライを打たせようとするのですが、根気強く低めに投げ続けるのは簡単ではない。逆にカウントを悪くして四球を出したり、意識しすぎるがゆえの失投が多くなった」

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