日ハム大谷「6番投手」起用は中田翔今オフ放出への“布石”

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■主力やベテラン放出でチームを活性化

 昨年までの過去10年間でリーグ優勝4回の強豪が、12年を最後に3年間、勝っていない。今年も29日現在、首位ソフトバンクから7.5ゲーム離された3位に甘んじている。

「優勝した12年オフ、3番打者の糸井をオリックスに放出して以来、大きなトレードはやっていません。フロントがボチボチ、思い切った活性化が必要と考えても不思議ではありません。チーム内には『働かない高給取りが増え、頭でっかちになってきた。大企業病かもしれない』という声もあります」と別のOBがこう言った。

日本ハムドラフトと育成が2大方針です。ダルが入札制度でメジャー挑戦した翌12年、生え抜きの吉川がブレークしてリーグ優勝した。足りない戦力をよそから取ってきて補おうと考えるのではなく、素質ある若手を生かすために、あえて高給取りの主力やベテランを放出するのです。これまでのトレードにしても補強というより、チーム内を活性化させる意味合いが強い。新陳代謝の激しいチームにあって、とかく高給取りの主力やベテランはプラスよりマイナス面が大きいというとらえ方をする。そういった意味で中田は今年がプロ9年目。ベテランの稲葉や金子がいなくなったいま、グラウンド外のことも含めて中田を戒めるべき選手もいない。ある意味、やりたい放題ですからね」

 日本ハムは、このオフ、いよいよ大谷が投打の大黒柱になる。

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