ほぼ生え抜きで頂上決戦 広島&日ハム“スカウトの眼力”

公開日: 更新日:

 ライバル球団のスカウトがこう語る。

「中でも広島のスカウトは一番足を使うんじゃないかな。甲子園や東京六大学で名を売った選手などはあまり追い掛けず、これはと思った選手は中学生の頃から徹底マークする。中学生ではないが、九州担当の田村(スカウト)は大瀬良に高校時代(長崎日大)から密着し、信頼を得ていたのは有名な話です」

 対照的なのは、同じセ・リーグの阪神だ。海外とプロ担当を除けば、スカウトは今年まで11人もいたのに、近年のドラフト1位で主力になっているのは高山(15年)と藤浪(12年)だけ。あとは3年目の岩貞が今季開花したぐらいだ。

「資金力のある阪神さんは、ドラフトや育成よりFA重視でしょ。スカウトは引退後の受け皿になっているともっぱらです。同列に扱ったら広島のスカウトが怒りますよ(笑い)」(前出のスカウト)

 他球団から選手を連れてきて戦力を補うことは悪いことではないが、それにしても阪神がリーグ優勝したのは05年が最後。日本一は85年以来ない。84年日本一の広島は今年25年ぶりのリーグ優勝だが、その広島よりはるかに金を使っているだけに、編成能力が問われるというものだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到