錦織スイス室内4強 天敵デルポトロに堂々ストレート勝ち
5度目の対戦でようやく雪辱を果たした。
男子テニスのスイス室内(バーゼル)は28日(日本時間29日未明)、シングルス準々決勝を行い、第3シードで世界ランキング5位の錦織圭(26)が同42位でリオ五輪銀メダルのフアンマルティン・デルポトロ(28=アルゼンチン)をセットカウント2-0のストレートで下し、同大会5年ぶり2度目の4強入りを決めた。
錦織はデルポトロに過去4戦全敗。この日は「サーブやフォアハンドは迫力があるので、できれば対戦したくない相手」と苦手意識を隠さなかった198センチのビッグサーバーと堂々と渡り合った。
第1セットは第10ゲームまで互いにキープ。両者ゆずらない展開がつづいたが、均衡を破ったのは錦織だった。
第11ゲームで30-30からデルポトロのダブルフォールトでブレークポイントを得た錦織。最後は相手のミスショットを誘い、この試合初のブレークに成功。第12ゲームはラブゲームでキープし第1セットを先取した。
第2セットも敵失を逃さなかった。第3ゲームは先にブレークポイントを得たが決めきれずにジュース。その後は3度のジュースの末、このゲーム2度目のブレークポイントで相手のミスショットからブレークに成功した。第4ゲーム以降も相手のミスを突いてネットプレー、ボレーなど多彩なショットを披露。5-4で迎えた第10ゲームをキープし、過去4戦で1セットも取れなかった相手をストレートで退けた。