ダルにも“トランプ危機” 米紙が「イラン出身」父親を危惧

公開日: 更新日:

 ダルは日本生まれの日本育ち。地元紙が報じたように、かつては日本とイランの二重国籍を有していたとはいえ、すでに日本国籍を選択している。本人に直接的な影響はないだろうが、「精神的な負荷はかかるかもしれません」とアメリカ野球愛好会副代表で法大講師の鈴村裕輔氏がこう言った。

「米国でいま、カードを握っているのは政権側なのです。例えばトランプ政権がキューバとの国交正常化への取り組みを破棄すれば、メジャーは大打撃を受ける。カブスの共同オーナーであるトッド・リケッツが商務副長官に指名されたこともあって、ますます政権の意向を慮る必要が出てきたのです。通常ならメジャーリーガーの父親ですから例外として認められそうなものですが、あえて波風を立てないようにダルビッシュは代理人や球団関係者を通じて父親の入国をやんわりと拒否される可能性もある。家族を大切にする選手だけにやるせない気持ちになるでしょうし、精神的な痛手にならなければよいのですが……」

 テキサスという土地柄も、ダルにとってマイナスに作用するかもしれない。


「成績を残している間は問題ないでしょうが、結果が得られず、じきに行われるであろう契約延長交渉でモメるようだと矛先がダルビッシュに向く可能性はあります。レンジャーズはチャリティー会場で、プエルトリコ出身で全盛時のイバン・ロドリゲスを下座、地元出身で引退間際のノーラン・ライアンを上座に座らせたことがあるほどですからね」(鈴村氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性