清宮プロ入り阻止へ 早大は“小宮山悟監督”で争奪戦挑む

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「克幸さんと早大の同期で親友関係にある小宮山悟氏(51=元メッツロッテなど)の野球部監督就任です」とはアマ球界関係者。

「高橋広現監督は15年1月に就任、今秋のリーグ戦で3年目を終える。早大の監督は2期4年、つまり来年の18年末まで務めるのが通例です。就任1年目は春秋連覇を達成したものの、チームは昨春から5位、3位、4位と低迷。スポーツ推薦で獲得した学生が伸び悩んでいる現状もある。小宮山氏は前任の岡村猛監督時代に特別コーチを務め、14年12月末に岡村監督が勇退することを受けて退任していますが、以前から早大野球部の監督就任に意欲を持っているそうです。野球部OB会の集まりには積極的に顔を出している。重鎮OBたちの評判もいいようです」

 小宮山氏は先日、複数の雑誌のインタビューで「清宮は大学へ進学すべき」と持論を展開。親友の克幸さんには「進学した方がいいと伝えた」とも言っていた。

「小宮山氏は現役時代から勉強家で卓越した野球理論、トレーニング理論を持っていて、清宮自身が目標に掲げるメジャー経験もある。清宮が小さい頃から克幸さんを通じて練習法をアドバイスするなど親交も深い。プロよりレベルが落ちる大学への進学は、将来のメジャー挑戦に向けて遠回りになるという意見も少なくないが、小宮山氏が監督に就任すれば、清宮にとってプラスになるはず。清宮入学と小宮山監督誕生が重なればタイミングとしてこれ以上のことはありません」(マスコミ関係者)

 ちなみに、早実の先輩にあたる斎藤佑樹(現日本ハム)は06年の高校3年時、米国遠征から帰国して3日後に会見を開き、「今はプロに入っても通用しない。4年後のプロ入りを目指したい」と、早大進学を表明した。プロと早大が最後の綱引きを繰り広げる中、清宮はどんな決断を下すのか。

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