SBドラ1吉住晴斗は難関育成プロジェクト突破の超エリート

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■倍率17倍の難関

 そんな両親に育てられた吉住は、幼い頃から地元でそれと知られた「スポーツの神童」だった。

 鶴岡第二中学の軟式野球部顧問として吉住を指導した同校の和田恭司教頭(53)が言う。

「とにかく身体能力が高かった。野球はもちろんですが、例えば保健体育の授業でバレーボールバスケットボールをやらせるでしょ。すると、バレー部やバスケ部の選手と遜色のないプレーをする。山形県には、将来の五輪選手を育成する『ドリームキッズ』というプロジェクトがあるのですが、吉住はそこの第1期生。ハンドボールで日本代表になり得る能力があると認められたくらいですから。身体能力はずばぬけていました」

 山形県教育庁スポーツ保健課競技スポーツ推進室が管轄するスポーツタレント発掘事業実行委員会によれば、「ドリームキッズ」は狭き門だ。現在、9期生の選考をしている真っ最中だが、今年度の応募人数は508人(募集対象は小学3年生から4年生)。体力テストや実技テストを経て、最終的に男児15人、女児15人の計30人に絞られる。倍率は約17倍で、この“難関”を突破した小学生が5年間、さまざまなプログラムを受講し、適性を判断される。今回のドラフトで1位指名された吉住のほか、JOCエリートアカデミーにもフェンシングと射撃の2選手を輩出しているという。

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