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山崎裕之野球評論家

1946年12月22日、埼玉県生まれ。上尾高校時代には投手兼遊撃手として、1963年選抜高校野球に出場して注目を集め、東京オリオンズ(現ロッテ)に入団。3年目にレギュラーとなる。69年には打率.301を打ち、翌年は1チーム20ホームラン以上が5人という史上初の驚異打線の一員として大活躍。1979年に西武ライオンズ移籍後も、ベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得するなど、攻走守すべてにおいて活躍をみせた。引退後は野球解説者、野球評論家として活動している。

オリックスのAクラス入りにはT-岡田の90打点が欠かせない

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 7日のオープン戦に登板した新守護神の増井浩俊(33)は、古巣の日本ハム相手に九回を4人で締めた。安定感のある抑えの平野がメジャーへ移籍。福良監督は「彼の穴は増井に期待している」と言った。

 落差の大きいフォークが武器の増井はパの打者を熟知しているとはいえ、抑えは最終回にリードしていなければ出番はない。金子、西、ディクソン、山岡、新人の田嶋ら先発陣の踏ん張りはもちろん、攻撃陣にも昨年以上の数字が求められる。

 実績のある中島、小谷野、過去2年腰痛に泣いた吉田正、ロメロらの奮起以上にAクラス入りのキーパーソンとみているのはT―岡田(30)だ。昨年は全143試合(593打席)に出場。31本のホームランを打ちながら68打点はあまりに少ない。日ハムのレアードは打率・229と低く、32本塁打も岡田と変わらない。それでも90打点ということは、チャンスに強い証拠だ。打率は昨年(・266)程度でいいから、最低でも90打点は欲しい。

 その岡田はこの日、教育リーグのソフトバンク戦で頭部死球を受けた。検査の結果は打撲。今後の練習参加は状態を見て決めるそうだ。オリックスはこのポイントゲッターを欠いて開幕を迎えるわけにはいかない。

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