6年ぶりにイチロー再獲得 古巣マリナーズのしたたか商法

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「宣伝効果は絶大でしょう」

 米メディア関係者がこう言うのは、イチロー(44)を獲得したマリナーズのことだ。

 2012年以来6年ぶりとなるイチローの古巣復帰は、日本はもちろん、全米でも大きく報じられた。8日の会見には50人以上の報道陣が詰めかけ、全国紙の「USA TODAY」(電子版)は「2001年の再現のように迎え入れられた」と報じた。正式発表前からマリナーズのロッカールームには、イチロー用のロッカーとユニホームが準備されているのを報道陣が目撃していた。

 前出の米メディア関係者が続ける。

「イチローの契約は1年75万ドル(約8000万円)、出来高を含めて最大で200万ドル(約2億1000万円)と格安。マリナーズは現時点で起用法は未定とし、イチロー側から熱心な売り込みがあったことを認めている。確実な戦力として計算しているとは思えない。野手にケガ人が続出していなければ、獲得したかどうかは微妙なところです。昨季はわずか1盗塁で、01年のメジャーデビュー年から継続していた2ケタ盗塁の記録は途切れるなど、すでに全盛期の力はない。それでも獲得したのは、イチローの持つ発信力を評価したから。復帰が決まっただけで大騒ぎとなり、今後も注目を集める。イチローの年俸分は記者会見の行われた1日だけで元が取れたなどという記者もいました。今後も利益が得られる可能性があります」

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