反省の弁は保身が目的か 貴乃花親方に“面従腹背”の過去

公開日: 更新日:

「とにかく矜持も節操もない人ですからね」と、あるベテラン親方がこう続ける。

「裏金顧問はもともと北の湖理事長の右腕として協会内部を牛耳っていた人物。自分にたてつく親方は、たとえ理事だろうと弱みを握って追放したり、理事候補選で落選させたりしてきた。北の湖理事長の容体が悪化すると、貴乃花親方支持に回ったのですが、貴乃花親方に乗り換える前に実は八角親方にもすり寄っているのです。八角親方が自分に猜疑心を抱いていると知って貴乃花親方に鞍替えしただけで、要するに裏金顧問はやりたい放題できる地位というか立場が欲しいだけ。さすがに貴乃花親方が協会内部のほぼ全親方を敵に回して崖っぷちのいま、付け入るスキはないでしょうけど、のど元過ぎれば何とやら。ほとぼりが冷めるのを待って、水面下で貴乃花親方を担ぎ出しますよ」

 テレビなどで「自分は中立の立場」と強調する宗像紀夫元外部理事にしても、結果として貴乃花親方を援護している。月刊誌「WiLL」4月号には「法理にかなった貴乃花の『言い分』」という記事を寄稿。日馬富士暴行事件における危機管理委員会の調査や、貴乃花親方の解任はおかしいという主張に加えて、部屋で暴力事件のあった春日野親方に理事の資格はないとか、理事候補選の選挙方法に問題があるとか……。内閣府のさる関係者によれば、その中身は「貴乃花親方が提出した告発状にそっくり」だそうだ。

 貴乃花親方が窮地に追い詰められている現在はともかく、これまで貴乃花親方を担ぎ、執拗に協会に刃を向けてきた彼らが今後、指をくわえているとは思えないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後