役職退任は否定 日大アメフト内田監督に“院政支配”の懸念

公開日: 更新日:

 これで幕引き、とはいきそうにない。

 試合中の悪質なタックルで相手選手を負傷させた問題で、日大アメフト部の内田正人監督(62)がついに辞任を表明したが、むしろ批判と不満の声が高まっている。

 内田監督と日大関係者は19日に、被害を受けた関学大の選手と保護者、首脳陣に直接謝罪。その後、初めて報道陣の取材に応じたものの、前代未聞の悪質プレーが誰の指示によるものなのか、問題の核心については最後まで言及を避けた。“監督の指示があった”とする部員らの証言、それに基づく報道などを「いろいろな臆測」とし、「心外だ」と不快感をあらわにする始末だ。

 まるで自分が、拡大する騒動の被害者とも言いたげで、取材中には相手の「関西学院(かんせいがくいん)」を何度も「かんさいがくいん」と発音。余りに希薄な当事者意識で怒りとひんしゅくを買った。

 ラフプレーに至る背景や真実が解明されなければ、選手の安全が担保されないとし、日大との対戦を拒否しているライバル大学の指導者らが、口を揃えて「内田監督が辞めても問題の解決にならない」と言っているのも当然である。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 2

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  3. 3

    佳子さま31歳の誕生日直前に飛び出した“婚約報道” 結婚を巡る「葛藤」の中身

  4. 4

    国分太一「人権救済申し立て」“却下”でテレビ復帰は絶望的に…「松岡のちゃんねる」に一縷の望みも険しすぎる今後

  5. 5

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  1. 6

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  2. 7

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  3. 8

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  4. 9

    「嵐」紅白出演ナシ&“解散ライブに暗雲”でもビクともしない「余裕のメンバー」はこの人だ!

  5. 10

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢