先輩ダルにも焦り 大谷の“プラス思考”が生む見えない重圧

公開日: 更新日:

 カブスは日本でいう阪神のようなチーム。ファンや地元メディアがやかましく、風邪で登板を回避しただけでたたかれたこともある。ダルがシビアな環境に身を置いたのは日本のプロ野球を通じて初めてだ。ファンやメディアの反応を気にしてDL入りを躊躇したのは否定できないが、メジャーでいきなり注目される大谷への対抗心も関係しているのではないか。

 ダルにとって大谷は日本ハムの後輩。オフは一緒にトレーニングをしているし、いわば「弟分」のようなものだ。大谷が日本で163キロを連発した際もビビッドに反応。「バネはスゴいけど、僕みたいに調整して細かいことができるってわけじゃない」と発言し、「おまえを超えるから超えられないように頑張れ」と大谷に伝えたことも明かしている。大谷に負けたくないという気持ちは、人一倍強い。

 にもかかわらず、大谷が日米で大きな話題になっているいま、沈黙を保っているのは逆に対抗心の裏返しとも取れる。大谷がこれだけ活躍しているからこそ自分もうかうかしていられないと思っているのか、あるいはそんな焦りが空回りしているのか。いずれにせよ、後輩の活躍と今季の不振は微妙にリンクしているのではないか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 2

    ソフトB近藤健介の原動力は「打倒 新庄日本ハム」…憂き目にあった2022年の“恩返し”に燃える

  3. 3

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  1. 6

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  2. 7

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  3. 8

    藤浪晋太郎に日本復帰報道も、古巣阪神出戻りは「望み薄」…そして急浮上する“まさか”の球団

  4. 9

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 10

    自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か