著者のコラム一覧
田崎健太ノンフィクション作家

1968年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。早大卒業後、小学館入社。「週刊ポスト」編集部などを経て、99年末に退社。著書に「W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇 」(新潮文庫)、「偶然完全 勝新太郎伝」(講談社+α文庫)、「真説・長州力 1951-2018」(集英社文庫)、「電通とFIFA」(光文社新書)、「真説・佐山サトル」(集英社インターナショナル)、「ドラガイ」(カンゼン)、「全身芸人」(太田出版)など多数。

前回屈辱のブラジルはネイマール以外の点取り屋が欲しい

公開日: 更新日:

 どこからでも点を取ることができた理想のセレソンともいえる1970年大会を除き、94年大会にはロマーリオとベベット、02年大会にはロナウド――前線の点取り屋が力を発揮した大会でブラジルは優勝してきた。逆に、中盤に優れた才能を集めても、点取り屋がいない、あるいは、フォワードが力を発揮できなかった大会は途中で敗退している。

 今回、ネイマール(26)が一定の力を見せることは間違いない。ただし、彼にはマークが集中する。実際にスイス戦では10のファウルを受けた。これは98年大会以降、一試合で最大の数である。彼をおとりにして、点を取れる選手が出てくれば、ブラジルは勝ち進むことができるだろう。70年のW杯では10番をつけたペレにマークが集中し、ジャイルジーニョが爆発的な得点力を見せたように、だ。

 その意味でスイス戦で最も注目していたのは、ワントップに入っていたガブリエルジェズス(21)だった。しかし、彼のいつもの鋭い動きは影を潜めていた。その他、フェリッペ・コウチーニョ(26)は6度の好機をつくり、1得点を挙げた。途中出場したロベルト・フィルミノ(26)も悪くなかった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動