崔虎星が日本ツアーV2 “たこ踊り打法”アマにも役立つのか

公開日: 更新日:

 【カシオワールドオープン】

 崔虎星(チェ・ホソン=45)が、アジアンツアーとの共催大会「2013年インドネシアPGA選手権」以来、5年ぶりにツアー2勝目を挙げた。

 独学でマスターした変則スイングがユニークだ。ドライバーが特に顕著で、クローズスタンスからアップライトにクラブを上げ、インパクト後は左足一本立ちになり、その場でくるっと回転。フィニッシュは決まらず、上半身をぐにゃっと折り曲げて、まるで“たこ踊り”だ。

 目いっぱい体を使ってクラブを振り回しているが、今大会ドライバー飛距離は281.5ヤード(ランク14位)。フェアウエーキープ率は55.36%(同28位)だった。スイング分析に詳しい小暮博則プロがこう指摘する。

「崔のプレーを見て、多くのアマチュアは格好が悪いと笑っているかもしれませんが、パワーポイントを理解した効率の良いスイングです。インパクト時は左足にすべての体重をかけて、ハンドファーストインパクトを実践している。ボールにパワーを伝えることに特化している。当てておしまいではなく、左足のつま先は目標に向いてインパクト以降もヘッドスピードが加速している。アマチュアの多くは右足体重です。いわゆる明治の大砲で、飛距離不足になり、スライスも出やすい。崔のように左足に体重をかけてボールを飛ばすドリルがあります。それはインパクト後に右足を目標方向へ1歩踏み出すだけです。それだけで、つかまりがよくなり、力強いボールが打てます」

 ボールが飛ばない、スライスが出て困るというアマチュアは、崔のスイングがヒントになる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の三振激減がドジャース打者陣の意識も変える…史上初ワールドシリーズ連覇の好材料に

  2. 2

    国民民主党から問題議員が続出する根源…かつての維新をしのぐ“不祥事のデパート”に

  3. 3

    党勢拡大の参政党「スタッフ募集」に高い壁…供給源のはずの自民落選議員秘書も「やりたくない」と避けるワケ

  4. 4

    「ロケ中、お尻ナデナデは当たり前」…「アメトーーク!」の過去回で明かされたセクハラの現場

  5. 5

    注目の投手3人…健大高崎158km石垣、山梨学院194cm菰田陽生、沖縄尚学・末吉良丞の“ガチ評価”は?

  1. 6

    夏の甲子園V候補はなぜ早々と散ったのか...1年通じた過密日程 識者は「春季大会廃止」に言及

  2. 7

    コカ・コーラ自販機事業に立ちはだかる前途多難…巨額減損処理で赤字転落

  3. 8

    巨人・坂本勇人に迫る「引退」の足音…“外様”の田中将大は起死回生、来季へ延命か

  4. 9

    高市早苗氏の“戦意”を打ち砕く…多くの国民からの「石破辞めるな」と自民党内にそびえる「3つの壁」

  5. 10

    「U18代表に選ぶべきか、否か」…甲子園大会の裏で最後までモメた“あの投手”の処遇