侍J初選出のG吉川 原監督の雷で発覚した“腰に違和感”事件

公開日: 更新日:

 吉川尚輝(24)が昨18日、3月9、10日に行われる「日本vsメキシコ」の代表メンバーに3年目で初選出。「自分の持ち味を出して、チームに貢献することが一番だと思う」とコメントした。

 今キャンプでは1番候補として存在感を発揮している。これまで実戦4試合で12打数8安打、打率.667。16、17日の練習試合では5打席連続安打をマークし、「1番があれだけ出塁すると、2番以降につながる。彼が塁に出ると得点に直結する」と原辰徳監督(60)も及第点を与えている。

 宮崎1次キャンプでは腰の張りを訴え、別メニュー調整の日が続いた。そのことで吉川尚は原監督にカミナリを落とされたという。さるチーム関係者がこう言う。

「『自分のことは自分で守れ。しっかり意思表示をしろ』ということみたい。3日の紅白戦で3安打1盗塁と活躍した後、5日から腰痛で別メニューになった。その間に尚輝はコーチ陣との間に行き違いがあったんです」

 どういうことか。

「紅白戦後、尚輝の動きが鈍いことに、まず後藤打撃兼外野守備コーチが気付いた。本人を呼んで『体調が悪いのか? ケガか? それともただ動きが鈍いだけか?』と問いただしたところ、『腰に違和感がある』と答えた。後藤コーチはそれをチーフ格の吉村打撃総合コーチに伝え、フリー打撃を回避させようとした。しかし、吉村コーチは『打たせろ』とピシャリ。原監督が『うまい選手より強い選手』を求めているだけに、少し違和感があるくらいで第1クールから若手有望株を休ませたくないということだったのでしょう。でも、結果としてこれで腰痛が悪化。5日から別メニューを余儀なくされた。原監督はだから、『プロは人任せにしないで自分のことは自分で守れ』と尚輝を怒ったのです」(前出の関係者)

 指揮官はしかし、ドラ1入団の有望株を2次キャンプ地の沖縄行きのメンバーに入れた。能力の高さは折り紙付きである。

 腰だけじゃなく、背筋もピリッとした吉川尚。暖かい沖縄で安打を量産している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  3. 8

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃